bernard buffet - photo

ベルナール・ビュフェ

(1928~1999年)

ベルナール・ビュフェは、第二次世界大戦後の具象絵画の代表的画家のひとりです。早い時期から天才画家としての名声を得たベルナール・ビュフェは生涯にわたって絵を描き続けました。彼が残した莫大な数の作品群には、壮大なフレスコ画に描かれた歴史的なテーマから日常のごくありふれたテーマまで、絵画の世界における幅広い主題を見ることができます

展覧会

作品

ベルナール・ビュフェの入手可能な作品についての情報は、こちらよりお問合せください。

bernard buffet - new york daily news building 1990

New York, Daily News building  1990年

油彩・画布
195 X 114 cm
左上に « Bernard Buffet »のサイン
右上に « 1990 »の制作年記載

bernard buffet - petites maisons et buildings 1990

Petites maisons et buildings – 1990年

油彩・画布
81 x 116 cm
右上に« Bernard Buffet » のサイン
左上に « 1990 » の制作年記載
裏面にタイトル名記載

bernard buffet - la goelette gloria 1995

La goélette Gloria 1995年

油彩・画布
130 x 162 cm
右上に « Bernard Buffet » のサイン
左上に « 1995 » の制作年記載

bernard buffet - l entrée de Bonifacio 1995

L’entrée de Bonifacio 1995年

油彩・画布
130 x 89 cm
右上に « Bernard Buffet » のサイン
左上に « 1995 » の制作年記載
裏面に « L’entrée de Bonifacio » のタイトル名記載

bernard buffet - la baume 1997

La Baume 1997年

油彩・画布
130 x 89 cm
右上に « Bernard Buffet » のサイン
中央下に « 1997 » の制作年記載
裏面にタイトル名記載

bernard buffet - gibbon 1997

Gibbon 1997年

油彩・画布
195 x 130 cm
中央上に « Bernard Buffet » のサイン
右上に « 1997 » の日付入り
裏面に « Gibbon » のタイトル名記載

ビデオ

« Bernard Buffet, secrets d’atelier »(ベルナール・ビュフェ、アトリエの秘密)1999年
二コラ・ビュフェの映画作品

ベルナール・ビュフェ:早咲きの天才画家の若き日

ベルナール・ビュフェは1928年7月10日、パリに生まれます。1943年、まだ15歳という若さで – これは極めて異例なことですが - パリの国立高等芸術学校への入学を許可され、3年間この学校に在籍しました。若き天才画家ベルナール・ビュフェは、1946年に初めて展覧会に自らの作品を出展します。それはパリの美術学校のギャラリーが企画したサロン・デ・モワン・ド・トランタン展(30歳未満の画家展)でしたが、この時彼は弱冠18歳でした。

若き画家ベルナール・ビュフェの衝撃的なデビュー

その翌年、ベルナール・ビュフェの存在をいくつもの展覧会で見ることになります。サロン・デ・ザンデパンダン(独立画家展、1947、1948年)に参加すると、書店“インプレッション ダール”(1947年)では初の個展が行われ、さらにはサロン・ドトーンヌ(秋季展)、サロン・ド・メ(5月展、1948年)にも出展します。1947年、パリの国立現代美術館(今日のポンピドゥーセンター)は、まだこの時20歳であったベルナール・ビュフェから絵画作品『Nature morte au poulet(若鶏の静物画)』を買い取っています。1948年には、ドルナン・ダヴィッド ギャラリーのエマニュエル・ダヴィッドが彼に独占契約を結ぶことを提案します。この独占契約にはのちにモーリス・ガルニエの名前も加わることになります。ベルナール・ビュフェはまたこの年、ベルナール・ロルジュとともにサン・プラシッド ギャラリーの栄誉ある批評家賞を受賞します。そして1949年2月、ドルナン・ダヴィッド ギャラリーで初の個展が開催されました。

1950年から1958年の間、画家ベルナール・ビュフェはピエール・ベルジェと恋愛関係にありました。同じ時期、親友のジャン・ジオノの紹介により、ベルナール・ビュフェはマノスクにある別荘で生活することになります。そしてその後この地方のナンスに引っ越し、かつての羊小屋を改装した家屋に居を定め、3つの巨大な絵画作品『Horreur de la guerre』(戦争の恐怖、1954年)を制作しました。

1950年代、ベルナール・ビュフェは、ロートレアモン伯爵の『Les chants de Maldoror (マルドロールの歌)』(1952年)、ジャン・ジオノの『Recherche de la Pureté(純粋さを求めて)』(1953年)-この作品については、ルイ・アラゴンが文学雑誌“レットル・フランセーズ”の中で「4世紀もの年月を含み持つ景色、それに対してベルナール・ビュフェは24歳」という記事を発表しています-、さらには『La Passion du Christ(キリストの情熱)』(1954年)、そしてジャン・コクトーの戯曲『 La Voix Humaine(人間の声)』(1957年)など、ドライポイントによりいくつかの版画を制作しています。

1952年より、画家ベルナール・ビュフェは年に1度、ギャラリー ドゥルナ、およびモーリス・ガルニエのギャラリー ヴィスコンティにてテーマを定めた展覧会を開催するようになります。1957年からはこうした“テーマ展”はギャラリー ダヴィッド&ガルニエ(ふたりの画商は11年間協力関係を結んでいました)の一か所で行われるようになりましたが、その後1968年からはギャラリー モーリス・ガルニエでの開催となりました。このテーマ展ではさまざまなテーマが取り上げられ、それに対する芸術的表現の探求が行われました。その中の代表的なものに、裸体(1954年、1980年)、戦争の恐怖(1955年)、サーカス(1956年)、パリの風景(1957年)、ニューヨーク(1959年)、アナベルのポートレート(1961年)、エコルシェ(1965年)、闘牛(1967年)、海岸(1968年)、気のふれた女性(1971年)、日本(1981年)、演奏する道化師(1992年)、僕の猿たち(1999年)がありました。

ベルナール・ビュフェは、1952年および1956年にヴェネツィア・ビエンナーレにも参加していますが、フランスのパビリオンの中に彼専用の部屋が設けられました。

ベルナール・ビュフェは1955年には、雑誌“Connaissance des Arts”(芸術の知識)が企画した投票で、戦後の優れた画家トップ10の1位に輝いています。

1958年、パリのギャラリー シャルパンティエで画家ベルナール・ビュフェの最初の回顧展が行われました。12月12日彼はラマチュエルにて、アナベル・シュオッヴと結婚します。歌手であり、女優、そして小説家であった彼女はこの時からアナベル・ビュフェとなり、ふたりはヴィルジニ、ダニエル、二コラの3人の子供をもうけました。

真の芸術家でもあったベルナール・ビュフェは舞台芸術にも興味を持ち、いくつかのバレエ作品の舞台装飾や衣装のデザインも行いました。彼の手掛けた作品に1955年、パリのローラン・プティ・バレエ団による『Chambre(部屋)』(ジョルジュ・シムノン原作、ジョルジュ・オーリック音楽)、1958年の『Le Rendez-vous manqué(会えなかった待ち合わせ)』(フランソワーズ・サガン原作、ロジェ・ヴァディム演出)、そして1959年のパリのローラン・プティ・バレエ団による『Patron(パトロン)』(マルセル・エメ原作、ギイ・べアール音楽)、1962年のマルセイユのオペラ座での『カルメン』(ジョルジュ・ビセ音楽、ルイ・デュクリュ演出)があります。また1967年には、パリのオペラ座で行われた『Le grand cirque(大きなサーカス)』(アラム・ハチャトゥリアン音楽、セルジュ・リファール振付)の舞台装置、衣装、舞台幕、そして『Istar』(ヴァンサン・ダンディ音楽、セルジュ・リファール振付)舞台装置および衣装のデザインを行いました。

エクサンプロヴァンス近くのラルク城の邸宅に引っ越したベルナール・ビュフェは1961年、この城の礼拝堂のため、キリストの生涯を描いた絵画作品の制作に取り組みます。その10年後、ローマ法王パウロ6世の秘書であったパスクアーレ・マッキの依頼により、ベルナール・ビュフェはこれらの絵画作品をヴァチカン美術館へと寄付したのでした。

1962年、ベルナール・ビュフェは芸術文化勲章のシュヴァリエを授与されます。同年、シャルル・ボードレールの詩『Saint-Cast, souvenirs d’enfance(サン・カスト、幼少期の思い出)』を描いたドライポイントによる版画16点を制作しています

ベルナール・ビュフェの国際的名声

翌年ベルナール・ビュフェの回顧展が東京国立近代美術館、京都国立近代美術館の日本の二か所で開催されました。

1960年年代から1970年代にかけて、ベルナール・ビュフェは版画の世界を追求していきます。フランソワーズ・サガンの『毒物』(1962年)で見せた墨による挿絵、ルイーズ・ド・ヴィルモランの『Herbier(植物標本)』(1966年)でのカラーリトグラフに続き、44のカラーリトグラフのシリーズの『Mon Cirque(僕のサーカス)』、20のリトグラフとヴェルレーヌ、ランボー、ボードレールの詩で構成される『Jeux de Dames(婦人たちの戯れ)』(1970年)、ドライポイントによる11の版画『L’Enfer de Dante(ダンテの地獄)』(1976年)といった版画作品も発表しています。

1970年代、ベルナール・ビュフェは数々の栄誉を手にします。まず1971年のレジオン・ドヌール賞。彼はそれをモーリス・ドリュオンの手から受け取っています。1973年には日本の駿河平に、銀行家でありビュフェの作品の収集家であった岡野喜一郎によってベルナール・ビュフェ美術館が創設されました。さらに1974年には46歳という若さで芸術アカデミーの会員にもなっています。

1980年代の終わり、プロヴァンス地方のトゥルトゥール近くのラ・ボームという自らの所有地に住まいを移しました。

画家ベルナール・ビュフェの大規模な回顧展は、1991年のロシアのプーシキン美術館、エルミタージュ美術館、1994年のドイツ、カッセルのドクメンタ・ハレなど世界中で開催されました。日本での回顧展は1995年、東京、京都、奈良、秋田、函館、帯広に巡回しました。

パーキンソン病に苦しみ、描くことのできなくなったアーティスト ベルナール・ビュフェは新しい千年紀の到来を目前にした1999年10月4日、自らその生涯を閉じました。

2000年2月、ギャラリー モーリス・ガルニエはベルナール・ビュフェの最後のテーマ展を開催します。そのテーマは「死」でした。

© Diane de Polignac Gallery
Translation: Jane Mac Avock

bernard buffet - portrait

コレクション(その一部をご紹介します)

コレクション(その一部をご紹介します)

Annecy, Musée-Château

Clermont-Ferrand, Musée d’art Roger-Quilliot

Grenoble, Musée de Grenoble

Higashino, Musée Bernard Buffet

Marseille, Musée Cantini

Nantes, Musée d’arts

Paris, Centre national des arts plastiques

Paris, Musée national d’art moderne – Centre Pompidou

Paris, Musée d’Art Moderne de la Ville de Paris

Rennes, Musée des beaux-arts

Saint-Étienne, Musée d’art moderne et contemporain

Saint-Rémy-de-Provence, Musée Estrine

Villeneuve-d’Ascq, LaM

展覧会(その一部をご紹介します)

展覧会(その一部をご紹介します)

Paintings by Bernard Buffet, Los Angeles County Museum, 1955

Niveau Gallery, New York, 1957

Cent tableaux de 1944 à 1958 par Bernard Buffet (Hundred paitings from 1944 to 1958 by Bernard Buffet), Galerie Charpentier, Paris, 1958

Les Voyages fantastiques de Cyrano de Bergerac ( The Fantastic Journeys of Cyrano de Bergerac), Musée Jacquemart-André, Paris, 1958

Bernard Buffet, Institut français, Berlin, 1958

Bernard Buffet, National Museum of modern Art of Tokyo, National Museum of modern Art of Kyoto, 1963

Bernard Buffet, Radierungen (Etchings), Städtische Kunsthalle Mannheim, 1968

Bernard Buffet, Musée Unterlinden, Colmar, 1969

Sapporo Hokkaido Museum of Modern Art, 1978

Bernard Buffet, Musée postal, Paris, 1978

Travelling retrospective of lithographed works in Japan, 1980

Pouchkine Museum, Moscow; Ermitage Museum, St. Petersburg., 1991

Bonjour Monsieur Buffet !, Musée Gustave Courbet, Ornans, 1993

Vingt mille lieues sous les mers (Twenty Thousand Leagues under the Sea), Musée départemental de l’Oise, Beauvais, 1993

Bernard Buffet, Château de Chenonceau, 1993

Bernard Buffet retrospektive, Documenta-Halle, Kassel, 1994

Bernard Buffet, Odakyu Museum of Art, Tokyo; Takashimaya Museum of art, Kyoto ; Nara Sogo Museum, Nara ; Akita Senshu City Museum, Akita ; Hakodate Public Museum, Hokkaido ; Obihiro, Public Museum, Hokkaido, 1995

Jeanne d’Arc, Palais de Justice, Rouen, 1997

Bernard Buffet, Palais Bénédictine, Fécamp, 1998

Sogo Museum, Yokohama, 2000

Bernard Buffet, Musée Paul Valéry, Sète, 2003

Bernard Buffet : een omstreden œuvre, Gemeentemuseum, La Haye, 2006

Bernard Buffet et la Bretagne, Musée département breton, Quimper, 2007

Bernard Buffet Maler, MMK Museum für Moderne Kunst, Frankfurt, 2008

Bernard Buffet, Centre de la Vieille Charité, Marseille, 2009

Bernard Buffet et Annabel, Sogo Museum of Art in Yokohama, 2009

Bernard Buffet, Meguro Museum, Tokyo, 2010

Post 1958 : une symphonie de couleur en plus (Post 1958: a symphony of colour in addition), Musée du Touquet-Paris-Plage, Le Touquet, 2014

Government Exhibition Hall, Andorra, 2014

Bernard Buffet, Hydar Aliyev Center, Bakou, 2014-2015

Bernard Buffet Rétrospective, Musée d’Art Moderne de la Ville de Paris, Paris, 2016-2017

Bernard Buffet, Intimement, Musée de Montmartre, Paris, 2016-2017

Bernard Buffet/ Roger Dutilleul : A travers l’œil d’un collectionneur (Bernard Buffet/ Roger Dutilleul: Through a collector’s eye), Galerie Diane de Polignac, Paris, 2017

Bernard Buffet Aujourd’hui (Bernard Buffet Today), Galerie Diane de Polignac & Chazournes, Paris, 2020

このアーティストに関する著作(一部をご紹介します)

このアーティストに関する著作(一部をご紹介します)

Pierre Descargues, Bernard Buffet, Paris, Éditions PLF, 1949

Pierre Descargues, Bernard Buffet, Paris, Éditions PLF, 1952

Pierre Bergé, Bernard Buffet, Horreur de la guerre, Paris, Éditions Parenthèses, 1955

Jean Giono, Bernard Buffet, Paris, Éditions Fernand Hazan, 1956

Pierre Bergé, Bernard Buffet, Paris, Éditions l’Artisan, 1958

Pierre Bergé, Bernard Buffet, Geneva, Éditions Pierre Cailler, 1958

Georges Simenon and Jean Bouret, Bernard Buffet, Paris, Éditions Les Cahiers de la Peinture, 1958

Georges Hourdin, Bernard Buffet, Paris, Éditions du Cerf, 1958

Pierre Bergé, Bernard Buffet, Paris, Art et Style, 1958

Maurice Druon, Bernard Buffet, Paris, Éditions Hachette, 1964

Pierre Cabanne, Bernard Buffet par, Éditions Fernand Hazan, 1966

Charles Sorlier, Bernard Buffet lithographe I, Paris, Éditions Michèle Trinckvel, 1979

Maurice Rheims, Bernard Buffet graveur, Paris, Éditions d’Art de Francony, Éditions Maurice Garnier, 1983

Uwe Brauer, Bernard Buffet, biography, Geneva, Éditions Pro Art, 1983

Annabel Buffet, D’amour et d’eau fraîche, Paris, Éditions Sylvie Messinger, 1986

Yann Le Pichon, Bernard Buffet, (first two volumes of the monograph) Paris, Éditions Galerie Maurice Garner, 1986

Georges Durand, La divine comédie de Bernard Buffet, Paris, Éditions Desclée de Brouwer, 1986

Charles Sorlier, Bernard Buffet lithographe II, Paris, Éditions André Sauret, 1987

Alin Alexis Avila, Bernard Buffet, Tournai, Éditions Casterman, 1989

Stéphane Laurent, Bernard Buffet, le peintre crucifié, biography, Paris, Éditions Michalon, 2000

Annabel Buffet, Post Scriptum, Paris, Éditions Plon, 2001

Annabel Buffet and Jean-Claude Lamy, Bernard Buffet, secrets d’atelier, texts, photographs by Luc Fournol and Benjamin Auger, Paris, Éditions Flammarion, 2004

Lydia Harambourg, Bernard Buffet et la Bretagne, Quimper, Éditions Palantines, 2006

Henry Perier, Bernard Buffet et la Provence, Quimper, Éditions Palantines, 2007

Brigitte Camus, Buffet ou la psychanalyse en signature, Paris, Éditions de l’Épure, 2007

Yann Le Pichon, Bernard Buffet (third volume of the monograph), Paris, Éditions Galerie Maurice Garnier, 2007

Jean-Clause Lamy, Bernard Buffet, le Samouraï, biography, Paris, Éditions Albin Michel, 2008

John Sillevis, Bernard Buffet, monograph, Quimper, Éditions Palantines, 2008

Lydia Harambourg, Bernard Buffet, Fonds de dotation Bernard Buffet, Quimper, Éditions Palantines, Quimper, 2013

Bernard Buffet, catalogue of the exhibition at the Musée d’Art Moderne de la Ville de Paris from 14 October 2016 to 26 February 2017, Paris, Éditions Paris Musées, Paris, 2016

Bernard Buffet, Intimement, catalogue of the exhibition at the Musée de Montmartre-Jardins Renoir from 18 October 2016 to 5 March 2017, Paris, Somogy éditions d’art, Paris, 2016

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