L’entrée de Bonifacio 1995年

ベルナール・ビュフェ

Diane de Polignac Gallery

油彩・画布
130 x 89 cm
右上に « Bernard Buffet » のサイン
左上に « 1995 » の制作年記載
裏面に « L’entrée de Bonifacio » のタイトル名記載

bernard buffet - l entrée de Bonifacio 1995

芸術に造詣が深く、類稀な視覚的記憶を持ち合わせたベルナール・ビュフェは、その作品の中でしばしば古典絵画作品の主要なテーマを取り上げます。“l’Entrée de Bonifacio”(ボニファシオの入口)において、ベルナール・ビュフェは風景というテーマを独自の表現で解釈しています。

海を見下ろすように切り立つ崖を通じて、ベルナール・ビュフェは、彼の好んだ画家のひとり、ギュスターヴ・クルベ(1814~1877年)に対してオマージュを捧げます。ベルナール・ビュフェは作品を制作する際、モデルを前にして絵を描くのではなく、自らの記憶に頼ります。風景画では膨大な数の絵葉書を参考にし、そこから着想の力を得て、現実的な、あるいは空想的な景色をひっそりとアトリエの中で描き上げるのです。
こうした写真のような正確なモデルの使用は、彼をさらにギュスターヴ・クルベに近づけます。実際、写実主義のリーダー的存在であった彼は、その風景画の制作にギュスターヴ・ル・グレー(1820~1884年)の写真から着想を得ていたのでした。

ベルナール・ビュフェのつくる風景は、人物の不在に特徴づけられます。それが通りであれ、砂浜であれ、描かれる場面に人の気配は一切感じられません。ベルナール・ビュフェは早いうちから、自分の視界に人の存在を含まず絵の構図を考えることに慣れていました。それはおそらく、夜間外出禁止令が敷かれていたパリ占領期を過ごした青春時代の記憶と関係しているのかもしれません。

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